毒か薬か

基本的に週に一回の更新です。毒か薬にはなることを書きます。

2017-01-01から1年間の記事一覧

ヤマモトショウ2017年のまとめ

2017年 専業作家になって2年目の年でした。 色々あったのですが、年間通して関わったアーティスト中心にまとめます。 去年から引き続き、フィロソフィーのダンスは、全曲の作詞を担当しました。このグループに関してはオーディションからずっとということも…

「オドループ」と「リサイクル」のはなし

先日イベントの楽屋で、KEYTALKの小野武正さんとご一緒した際に、MINT mate boxのメンバーに音楽の理論のお話をしていただいて、これがとっても面白かった。で、家に帰ってミントの曲の音楽理論的な部分について少し考えて見た。ミントといえば、Youtubeでの…

フィロソフィーのダンス2nd album『ザ・ファウンダー』作詞家による全曲解説!

フィロソフィーのダンス2nd album『ザ・ファウンダー』の発売が近づいてきた。今日0時からはSoundcloudでも全曲の完全版がフルコーラス試聴できるというニュースも出て、いよいよ、という状況で、1stのときはできなかった楽曲の解説を少ししてみたい。 sound…

バンドというものが解散するとおこること(の中で知っていること)

2年前に、2012年くらいからやっていたふぇのたすというバンドが解散して(解散を決めたのはメンバーである自分とボーカルのみこだったので、解散させて、というのが正しいかもしれないけれど)、当時は本当に解散してどうするか、ということなんか2人とも1mm…

共感はしなくてもいい

歌詞に共感する、と時々言われる。いい歌詞だ、と思ってくれてるのならもちろんありがたいのだけど、共感という言葉を使わずに表現してみるのはどうだろうか、と思ってしまう。人の心はわかったと思ってもよくわからないし、わかる必要はどこにもない。むし…

音楽の権利とメロディの存在論1

JASRACが話題になることがとても多い。本当のところはどうあれ、一般的にはその活動と理念のギャップ、あるいは著作権管理に対するイメージの色々など、実態と世間のイメージが必ずしもあっていないのだろう。 そのような企業は多くあるようには思うが、「音…

時間がループする世界の話1

先日、お仕事関連の方(といいつついまだ仕事はしたことがない方)に誘われて、はじめて「リアル脱出ゲーム」に参加した。正確なところでは、僕が参加したのはリアル脱出ゲームとはちょっと違っていて、「リアルタイムループゲーム」というらしい。リアル脱…

なぜ浦島太郎は玉手箱をあけて歳をとらなければならなかったのか?

浦島太郎というおとぎ話は、日本人なら大抵の人が知っているし、その話自体もそうだが、他の多くの話でも引用されることから物語のひとつの典型として認知されているように思う。一文で言えば、助けた亀に連れられて竜宮城にいった浦島太郎がしばらくそこで…

批判という言葉の誤用から、ちょっとだけ。

批判、という言葉の扱いが問題になっている。今井絵理子さんが言うところの「批判なき選挙、政治」というのがまず問題発言ではないか、というところから話がはじまっているようだ。「批判」というのは、本来の意味は「いろいろな物事を、色々と詳しくしらべ…

アイドルバンドセット問題

アイドルがたとえばライブハウスで数組共演する時、普通はカラオケ音源を流して、歌うことになる(歌も流している人たちもいるけれど)。バンドなどでも「同期」といわれる音源をつかって、演奏している人間だけでは足りない楽器の音を流すことはあるけれど…

「脱退するバンドマン、卒業するアイドル」

最近、バンドマンやアイドルのグループからの脱退のニュースをよくみかける、という書き出しの記事をよくみかける。多くの人が書いているので、おそらく事実であることはあるのだろう。多くの人が書いているのにあまり事実ではないという特徴をもった媒体を…