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毒か薬か

基本的に週に一回の更新です。毒か薬にはなることを書きます。

J-POP恋愛論 0.1「J-POP」とは何か

 さて、以下ではJ-POPの恋愛論を扱うが、果たしてJ-POPとは何だろうか。このような問題はこのような短い節ですべて書ききれるものではなく、それだけでひとつの論稿がかけるテーマではあると考えられるが、ここではあくまで以下の議論のために簡単な定義をしておきたい。

 まず具体的には日本のレコード会社(今回扱う楽曲はすべて国内のメジャーレーベル、と思われるレコード会社から発売された楽曲である)から楽曲がでていること、また日本人のアーティストであること(この点は微妙な部分もあるが、日本で日本にすむひとにむけて活動を展開しているという程度で考えればよい)。かつて歌謡曲といわれていたものも以下ではこれに含まれることとする。

 このような具体的な線引きが重要になるかどうかは必ずしも明確ではないが、重要なのは以下の点である。

それは、

 

・ほとんど多くの日本人にとって、楽曲が(歌詞の意味内容が)自然に受け入れられる

 

ということである。これは言語的な意味では日本語中心で書かれていること(もちろん以下で扱う楽曲には英語詞が現れるものもあるが、それにしても普通程度の英語教育をうけていれば理解出来るもの、あるいは全体の理解には影響しないものであると考えたい)。これは恋愛というある種の文化的な概念が、言葉を媒介にして理解されている、という事情による。もちろん多文化感の恋愛は存在するが、それらもある言語を媒介に理解されているのは事実であろう。日本人は普通、日本語で思考する。楽曲に使われる言語的な表現が、通常の意味で共有出来るかどうかをJ-POPの基本的な定義としたいのはこのような事情である(無論、このような定義から漏れるがJ-POPであるといえる曲はありえるだろう。このような楽曲に関しては本稿で扱う範囲ではない)。以下で扱う楽曲のほとんどは日本人ミュージシャンによって、日本語詞で歌われている楽曲である。