毒か薬か

基本的に週に一回の更新です。毒か薬にはなることを書きます。

欠点をなくすには

欠点といえるものが何もない、という人はほとんどいない。どんな人でも例えば、人よりも背が低いだとか髪の毛の所有量が著しく少ないだとかといったことを常日頃から意識している。自分には欠点がないと言う人もいるかもしれないが、そのような人は謙虚さがないという欠点がある。


しかし何を欠点と考えるかは人それぞれだ。身長が175cmの男の人が、自分の欠点は身長が180cmないことだといっても、身長160cmの人からみたらそれは欠点には見えない。それどころか長所に見えるだろう。
このように大抵のことは視点によっては良い点とも悪い点ともいえる。
多くの人は自分の欠点をなんとかして改善したいと考えているが(謙虚でないという欠点を持つ人は謙虚でないため、例外的に欠点を改善して謙虚さを持とうとは考えない)、急激に実際には背を伸ばしたり髪を増やしたりということは簡単に実行できることではない。そこで、前述のような見方の違いを利用して、欠点を欠点と思わない方法をいくつか提示したい。

1.人と比べない
大抵のことは、それを自分よりも得手とする人がいるものである。しかしその人にしてもさらに上はいるもので、一番上でも過去や未来の自分が上にいたり、その後別の上位者が現れるかもしれない。これは永久に終わらない争いであり無意味なので、人と自分を比較するべきではない。

2.人と比べる
大概のことは自分よりもそれを苦手に思っている人、悪いと思っている人がいる。そういった人もいると思えばどんなことも気が楽になる。髪が薄い人は今の自分よりも一本以上髪が少ない明日の自分を想像しよう。今の自分が随分とましに見えてくるはずだ。

3.定量化する
欠点を数値化することで、それを正確にとらえてむしろ欠点として捉えなくすることができる。「髪が薄い」、ではなく「頭髪が16354本ある」と考えるとかなり髪があるように思えてくるなど効果はかなり期待できる。

4.定量化しない
身長など、細分化すればいくらでも細かくできるもので良し悪しを決めるのは馬鹿げている。身長がそこそこある、などいう言説をもちいると良い。

5.人のせいにしない
自分の欠点を、人のせいにして片付けてしまうのは非常に愚かである。そもそも、1でも述べたように比べなければいいのだから他人が自分の欠点の原因にはなり得ず、欠点を考える必要すらなくなる。

6.人のせいにする
自分は一人に対して、残りの人は70億人近くもいるんだから割合からいって悪いことの原因のほとんどは他人にあるはずだ。